店主です。本日は兵庫県篠山で居七十七(いなとな)として活動されている、野澤裕樹(のざわゆうじ)さんの拭漆の味噌汁椀をご紹介。以前から漆器には興味があったのですが、大げさな値段がつけられていたり、変に海外受けを狙ったようなデザインのものが多く、日常で普通に愛用出来そうなものがなかなか見つけられなかったところ、今回野澤さんの作品に出会い、お取引していただけることになりました。
野澤さんはアンティークショップでの修復の仕事や大工として経験をつまれた後、grafの創設メンバーの一人として立ち上げにかかわり、その後独立され、現在の篠山で木工品や家具の製作をされています。いろいろな経験の中から身につけられた技術やデザインセンスは本当にすばらしく、野澤さんの作品を目にすると、日本の生活道具が持つ、本来の美しさというものを感じていただけると思いますよ。
拭漆の味噌汁椀はケヤキの木を使用した、もちろん野澤さんのオリジナルデザイン。少し低めの重心でとても持ちやすく、口当たりを計算した縁の厚みも絶妙で、とても美しいフォルムです。
手に持つと、こんなサイズ感です。
普段は漆の塗布も全て自分でされる野澤さんですが、こちらの味噌汁碗だけは出来るだけたくさん作って、コストを下げたいとの思いから、工程は全て石川県山中の熟練職人さんにお願いされています。ただ最後は一つ一つ野澤さんが仕上がりを確認して、状態によっては再度ご自分で仕上げ塗りをされるという念の入れよう。
木目はお選びいただけませんが、どれも個性的で美しく、偶然から生まれる素朴な味わいをお楽しみいただければと思います。
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by NORTHWEST-SELECT
| 2016-08-31 15:31
| その他の作家の器